わたくし的名盤(H~N)

Joni Mitchell/Hejira

お気に入りの小説のように

Hejira

joniの音楽を全然わかっちゃいないだろうと思います。という分からなさ加減がいいのかなあ。特にこのアルバムはお気に入りで何度も聴いてます。凄く宙ぶらりんで何処にも辿り着かない気がして、自由なような不安なような奇妙な威力があるのですね。

音楽としてもジャンル分けが出来ないですよね。いつも書いてますが僕はそういう音楽が大好きで・・・なんで今まで聴かなかったんだろうなあ?フォークの人というイメージがあったからかも知れません。聴いてみたら違ってました。いやフォークの部分もあるんですけど、彼女は時期によってかなり音楽性が異なっていてこのアルバムの時期はフュージョン色が強いんですが、いくらメンバーが凄腕だろうがいつだってまったくもって彼女の色に染まってます。強烈な個性ですよね。この個性はどこからくるのだろう?

その説明として彼女を語るとき、よく出てくるのが「恋多き女性」みたいな言葉。確かに歌詞にはそうした面は出ているのでしょうが、それだけでは語れないような・・・。むしろその個性は彼女のギタリストの部分に負うところが多い気がします。あのふわふわした独特のギターの響き。僕はギターを弾かないから詳しくはわからないけれどもあれは変速チューニングからくるらしいですね。その響きに絡むジャコを始めとしたバンドのメンバー。そして彼女の歌。そこで交わされる音の会話。ある時は優しく、ある時は激しく。激しさの中にやさしさがあったり、柔らかさの中に強さを感じさせたり。joniの紡ぎ出した曲の中で彼女を含めたメンバーは限りなく自由なのです。joniは広い海のように何でも飲み込んでしまうのでしょうか?それにしても買ってから何回聴いただろう?実に素晴らしく飽きません。何度読んでも飽きないようなお気に入りの小説のような。結末が分かっててもいいものはいいですよね・・・。

僕のもってるCDはLPの解説と訳詞が転載されています。解説と訳詞とも湯川れい子なんですが、これが実にjoniの女性性を強調したものでした。それを読んだから余計、「それだけじゃないだろ」と思ってこういう文章を書いたのかなあ。まあせっかくの日本盤なので訳詞もじっくり読んでみるつもりですけど・・・。

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Keith Jarrett with Jan Garbarek/Belonging

戦利品・その2

Belonging

今度はジャズモノで。このアルバムはジャケットがいいのと、ネットで誰かがオススメしてたのが頭に残ってて買ってみました。

キースさんはいろいろと手広くやってるのですが、これはヨーロピアン・カルテットの初録音作。冒頭のヤン・ガルバレクのサックスの透明な音色にやられ、一気にこのバンドの世界に引き込まれました。キースについてはどっちかというとバッキングに徹してるときが印象に残ったかも。すげー気持ちいいんだよね。後ろでこれが鳴ってるとサックスの音色も5割増しで美しく聴こえるような気がします。それとフリーで演奏を続けて不意に超美メロを繰り出すという技も例のごとくあり、はまります。反則ですよね~。

激しく暴れる部分と、甘く切なく決める部分がバランスがよくて繰り返し聴けそうです。・・・にしてもキース、だんだん揃ってきました。でもまだリーダー作が山のようにあるんだよね。やばいです。

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Josh Rouse/Country Mouse City House

戦利品・その1

Country Mouse City House

前も同じようなことを書いたような気がするけど、今回もジャズっぽいものが自分の中で盛り上がってるのですが、ポップなのも1枚いっとくかということでJosh Rouseのこの新譜を買ってみました。

今日はこれを聴きながら、仕事に出かけたのですが、やっぱり素晴らしいわけです、メロディも演奏もアレンジも歌も。他のを聴く気がしなくなり、今日は帰りもそして帰宅後もこればっかり聴いてました。

曲によってジャジーだったりフォーキーだったりソウルフルだったりしますが、基本はあくまでポップ。変化球は使わず、曲のよさで勝負っていう潔さがいい。

それと彼のメロディ。なんでこう胸にひっかかってくるかなあ・・・。

気がついたら僕にとって大切なSSWになってるような。一度はライブがみたいな。大きくないとこで弾き語りとかで聴いてみたいです。

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Keith Jarrett Trio/Standards, Vol. 1

通勤時に聴いてたらとなぜだか背中がしゃきっとしたんだよねえ

Standards, Vol. 1

この2、3日はまってこればっかり聴いてるんですが、どういう風に気にいってるとか、上手くかけなくてひたすら聴きいっていました。特にラストの‘God Bless The Child’。Jack DeJohnetteの8ビートに乗っかってKeith Jarrett、Gary Peacockの二人がどこまでも舞い上がっていく展開はたまらないものがあります。演奏時間は15分余りですがあっという間です。何度も何度も微妙に変化しながら繰り返されているテーマのメロディを聴いているうちになんだか高揚してくるのがわかります。至福のひととき。Keithのうなり声も絶好調ですが、この気持ちの良い音空間に浸れることを思えば些細なことだと思ってしまうのでした。

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The Mike Westbrook Concert Band/Celebration

Celebration

いろんなCDを脈絡なく紹介している今日この頃ですが、ここ1年くらいよく聴いてるのはジャズ系の音です。それも本場アメリカではなくてヨーロッパのジャズ。まずはロック同様イギリスから攻めるかってことでブリテッシュ・ジャズをちょくちょく買ったりしてます。

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The Montgolfier Brothers/Seventeen Stars

セヴンティーン・スターズ

僕の好きな音楽は大まかに言うと2種類あるみたいで、

ひとつはジャンルの収まりきれない摩訶不思議な音楽。
もうひとつはフェルト、ドゥルッティ・コラム、初期キュアーみたいなモノトーンな音楽。

このアルバムは後者。こういうのはストライク。毎日は聴かないですけど。美しいんだけど内にこもるような音なので。まあ今日みたいな雨が降って外出る気もしない休日の昼下がりにはぴったり。

ただいつまでもこういうモラトリアムな音に浸るのもどうかと思ってします自分もいたりします。夜中にヘッドフォンでフェルトばっかり聴いてた10数年前とは違うんだしねえ。でもこの手の音には依然として弱いです。

なんだか薦めてるのかそうでないのか、微妙な文章になってしまったなあ。こんなモノトーンな音楽を繰り返しきかせるものにするのはかなり困難だと思うのですが、彼らはその部分は軽くクリアーしてるな、と思います。そういう意味でとても完成度が高いです。

今後も雨で窓の外の風景が煙って見えるような日には彼らのCDを取り出してきて聴くことでしょう。

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Jorge Drexler/12 Segundos de Oscuridad

お気に入りのアーティストが増えました

12 Segundos de Oscuridad

先週、東京でBRIAN AUGERを観てきました。すごく楽しいライブでしたよ。やっぱりオルガンは生で聴くと格別ですよね。で、その後、まだ時間があったのでレコ屋をまわったのですが、・・・いい音楽を聴いた後でCDを買いに行くのは危険ですね。なんだかいつもよりも真剣に試聴しまくり、散財してしまいました。でも当たりもいっぱいあったのでまあいいか。

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John Mayer/Continuum

Continuum

気持ちいいアルバム。まず声がいい。スモーキィな声質というのか。思わず聞き惚れる。曲によってはちょっとスティングを思わせりもして。声だけではなくて歌そのものも上手い。ブルージーだけど渋くはなり過ぎない曲調も彼にはあっていると思う。でもって彼のギターも素晴らしい。ストラト特有のあの音色で印象的なフレーズをいくつも奏でる。けっして弾き過ぎないのだけど存在感がある。そんなジョン・メイヤーのバックを固めるバンドの演奏、ことにドラムの素晴らしさにも触れないわけにはいかない。スティーブ・ジョーダン、彼のドラムは曲調にほんとにぴったりで、何度聴いても気持ちよく聴ける要因の大半がここにあるのかもとさえ思う。

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Michael Naura Quintet/European Jazz Sounds

Michael_naura_quintet

試聴するときに重要視してるのは「何度も聴いて飽きないか?」ということだ。家であるいはiPodで繰り返し聴く様子を思い浮かべ、何曲か飛ばしながら聴いてみる。結構真剣勝負だ。自分が好きな曲調でも、「これは飽きるだろうな」と思うパターンも多いし、逆にまったく聴いたことのないタイプのものでも、「これはいけるかも」と思うときもある。かっこよすぎて、家で聴くのはちょっと合わないなあって場合もあるし。レコ屋で逡巡しまくることが最近多いかも。それだけにぐぐぐっともって行かれそうになった時はほんと嬉しい。そうそうあることじゃないけどね。

今日挙げてみたのは昨日試聴してよさげだったので買ってきたアルバムで60年代のユーロジャズもの。ジャズはずっと聴けるものとダメなものの判断が難しいんだけど、ぴんとくるものがあったので冒険してみた。帰ってきて発売元の澤野工房のウェブでの触れ込み(ヨーロッパジャズの黄金期、1960年代を彩る名盤。従来のジャズファンを超えてクラブDJ達からも圧倒的な支持を集めているこのアルバムが、ついに「超激レア盤」から「必須盤」へと変貌を遂げます→澤野工房による解説)でおしゃれすぎるかなあ、と思いながら聴いてみたんだけど曲が進むごとにこれはいいやと当たりを確信。二度三度と繰り返し聴いて、再発してくれてありがとうと澤野工房に感謝。ピアノ、アルトサックス、そしてはっとさせられるヴィヴラフォン。洗練された音の1つ1つが快い。4曲目の展開のかっこよさ、5曲目のメロディの美しさが特に印象に残ったけど、全曲いいです。ジャズって万人に薦められるものではなかったりするけど、これは難解さはまったくないし、音楽好きなら試してみる価値はあると思うよ。

澤野工房(試聴あり)

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Josh Rouse/Under Cold Blue Stars

Under Cold Blue Stars


今週はこれを通勤中に聴き、Manuel Gottschingの“E2-E4”を聴きながら寝た。どちらもひたすら心地よい、僕にとっては永遠に聴いていられるような音だ。後者については以前触れたので今回はこのアルバムについて書いてみよう。

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