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2006年5月

Rei Harakami/Lust

音のひとつぶひとつぶを味わうのだ

Lust

なんてことだ。一瞬も彼でない音はなく、ここしかないとこで鳴らされるとは。楽しくてやさしくて切なくておもしろくて。気が付くと夢中になってあちこちにばら撒かれる音を追いかけてる。BGMとして聞き流せない、人懐っこい音楽。繰り返し聴いてると音のひとつぶひとつぶに愛着がわいてくる。

すべての音に細心の注意を払い、どうしたら気持ちよく聴こえるのかに集中している、そんなレイ・ハラカミの姿を勝手に想像してしまった。その作業はとても大変で、かつ物凄く楽しそうだった・・・。

細野さんの曲のカヴァーも素敵でした。もちろん他の曲とは違和感なく。声も結構いいよね。

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Manuel Göttsching/E2-E4

やっぱり気持ちいいや。

E2-E4

シンセによる反復フレーズを延々聴いてるといつも蕩けそうになる。執拗に繰り返されるリズムに身をゆだね、その上を流れる音の微かな変化を耳で追いかける。そうしてはまっていく電子音の海の彼方からやがて彼のギターが聴こえてくる。縦横無尽に駆け巡り、切り裂き、舞い上がる。その音の風景にずぶずぶともぐりこんでいく快さ!

・・・と最初からこう思ってたわけではない。凄いらしい、と雑誌かなんかで読んで買ってはみたもののぴんとこなかった。いまいちよさが分からないまま2,3回聴いた後は何年もCDラックに眠ってしまいいつしか忘れ去られた。その頃はやたらとCDを買ってたので、頭の中では失敗リストに入ってしまったものについてはそういうことがよくあったんだよね。でもあるとき・・・竹村さんが好きになったからかな、ふと聴いてみる気になった。すると凄い勢いで音が自分の中に入ってきた。なんかこれ、凄いいいかも。僕はこの音に包まれながら目を瞑った。そしてず~とこのまま続くといいなと思った。それ以来このアルバムは僕にとって特別なものになった。

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Rei Harakami/わすれもの

うたのないうた

Wasuremono

1曲目の‘にじぞう’の美しさ。これすっごいいいですわ。このひとについては誤解してたな~。よくいるクラブ系のかっこいい人と思っててちょっと敬遠してました。もっとはやく前作とか試聴したらはまってたかもなあ・・・。

他の曲は未発表曲をまとめたものらしいですが、古い曲から最近の曲まで一貫して明確な個性があるので、安心して彼の世界にひたれます。こういうメロディがなくてアンサンブル全体で聴かせるタイプの音楽も好きなんだよね。あ、メロディはあるか。でも断片的で歌メロにはなってない。そういう断片を組み合わせて通常のうたものとは違うんだけど、ちゃんと「うた」になっているというか。こういう風にかくと難解だと思われそうだけど、全然そんなことはないです。この人懐っこい感じ。人肌感のある電子音は癖になりそうです。

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Josh Rouse/1972

よい曲、よい演奏

1972

このGWに上京してCDを買いまくったわけだが、そんなかで一番よく聴いてるのがこれ。
タイトルどおり70年代の香りのするポップアルバム。ソウルフルで暖かいメロディ、曲ごとに微妙に異なる楽器のチョイス、アレンジの的確さにどんどん引き込まれていく。

僕はこの“1972”の次のアルバム“Nashville”を試聴機で聴いてJosh Rouseを知った。もちろんその場で気に入ったから買ったんだけど、ものすごいいい、というよりは結構いけるかな、という感じだった。個人的にはジャズっぽいものに興味が出ているのだけど、なんとなく耳に引っかかって、たまにはこういうのもいいかなという買い方だったんだな。それがなにげによく家で聴くようになってて、今回もふと見かけたのでジャズ系のアルバムと一緒に‘これも買っとくか’ということで買ったらやっぱりこれが一番良かった。楽曲そのものもアレンジも素晴らしく、またもや飽きがきそうにない。“Nashville”と比べるとソウル色が濃いかな?僕はどちらも好きですね。

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Fairport Convention /Unhalfbricking

時の流れを誰が知る

Unhalfbricking

レッド・ツェッペリンにサンディ・デニーがゲスト参加した曲(“Ⅳ”収録の‘限りなき戦い’)を聴いたのが、そもそも英国フォークに興味が出たきっかけだったので、ペンタングルと並んでよく名前がでていたフェアポートについても“Leige & Lief ”“Full House”は以前聴きました。演奏は凄いですよね、フォークというイメージからはかけ離れた緊張感。でもはまるところまでは行かず。なのでフェアポートはよく聴くってほどではないのですが、このGWにふと思いついてまだ聴いてなかった本作を買ってみました。・・・こっちのほうが好きかも。トラッドを演奏した‘A Sailor's Song’は強力だし、ディランのカヴァーもいいし、オリジナル曲も素晴らしい。それまでのフォークロック路線の集大成であると同時にとトラッドへの橋渡しをしたアルバムとしても聴ける。成長過程のバンドの勢いが感じれらるのもいいなあ。それとジャケット。英国を強く感じさせる表側だけでなく裏ジャケのメンバーの食事中の光景もなんか好き。後の事故のことを考えると哀しくはなりますが。それにしてもサンディ・デニーは、こんなにいい曲を書いてるんですねえ。これはソロアルバムも聴かないと・・・。

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